TSUGIANIME – HYBEとその傘下レーベルであるADORとの対立は、HYBEがADORのミン・ヒジン代表取締役に対し、経営権の奪取を試みたとの疑惑を理由に監査を開始した2024年4月に激化しました。ミン・ヒジン氏は疑惑を否定し、HYBEがNewJeansのコンセプトを他のグループに盗用したと主張したほか、2024年5月には自身の解任を阻止する裁判所の差し止め命令を勝ち取りました。

HYBE(親会社)と、ミン・ヒジン氏が率いるADOR(NewJeansの所属事務所・子会社)との間で生じた内部対立は、2024年のK-POP業界における最大級の騒動の一つとなりました。

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以下は、2024年4月から5月にかけて勃発した対立の経緯です:

1. 突然の内部監査の開始(2024年4月22日)

HYBEの監査チームがADORのミン・ヒジン代表および一部の幹部らに対して突然、内部調査を開始したことで、この対立が公になりました。

  • HYBE側の主張:ミン・ヒジン氏とそのチームは、ADORの経営権を完全に掌握しようとする「経営権奪取(クーデター)」を画策したと非難されました。彼らはADORとNewJeansをHYBEから切り離し、外部投資家を募るとともに、機密性の高い契約情報を流出させようと計画していた疑いが持たれています。これを受け、HYBEはミン・ヒジン氏に対して辞任を要求しました。

2. 逆襲とILLITの盗作疑惑(2024年4月22日)

同日、ミン・ヒジン氏とADORの経営陣は、一連のクーデター疑惑を強く否定する公式声明を発表しました。

  • ADOR側の主張:ミン・ヒジン氏は、今回の監査がHYBEによる報復措置であると主張しました。彼女は以前から、HYBEの別の傘下レーベル(BELIFT LAB)が手掛けた新人ガールズグループ「ILLIT」が、NewJeansのコンセプト、ビジュアル、ファッションスタイル、さらには振り付けまでを模倣しているとして、内部で抗議を行っていました。ミン・ヒジン氏は、自身の行動はあくまでNewJeansの知的財産を守るためのものだったと述べています。

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3. 中間監査結果の公表と警察への告発(2024年4月25日)

その3日後、HYBEは中間監査の結果を公表しました。HYBEは、ADOR経営陣が実際に独立を計画していたことを裏付けるデジタル証拠(チャットのやり取りや文書など)を発見したと主張し、背任の疑いでミン・ヒジン氏を龍山(ヨンサン)警察署に正式に告発しました。

4. ミン・ヒジン氏による物議を醸した記者会見(2024年4月25日)

HYBEによる報告が公表されてからわずか数時間後、ミン・ヒジン氏は極めて感情的な緊急記者会見を開きました。緑色の野球帽とボーダー柄のTシャツ姿で登場した彼女は、2時間以上にわたって語り続け、涙を流しながら怒りを露わにしつつ、法的疑惑を否定しました。

  • その会見で彼女は、HYBE内部の事情を暴露しました。彼女はHYBEのトップ(パン・シヒョク氏)が特定のグループを優遇し、LE SSERAFIMなどを優先する一方で、NewJeansの結成当初は意図的に冷遇していたと主張しました。

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5. 法廷での争い(2024年5月)

HYBEは、5月下旬に予定されていた株主総会において、議決権(ADOR株の80%を保有)を行使し、ミン・ヒジン氏を解任しようとしました。しかし、2024年5月9日、ミン・ヒジン氏はHYBEによる解任賛成の議決権行使を差し止めるよう求める仮処分を申請しました。

6. ミン・ヒジン氏の最初の勝利(2024年5月30日)

2024年5月下旬、ソウル中央地裁はミン・ヒジン氏が申請した仮処分を認めました。裁判所は、ミン・ヒジン氏がADORの独立を模索していた可能性はあるものの、その行動はあくまで計画段階にとどまり、会社に損害を与えるような具体的な実行(背任行為)には至っていないと判断しました。

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この決定により、HYBEは株主総会でミン・ヒジン氏をADORのCEOの座から追放することに失敗しました。ただし、ミン氏の側近である2人の役員については、HYBEが選んだ人物へと交代させられました。

2024年春に生じた当初の対立こそが、Source MusicやBelift Labによる名誉毀損訴訟を含め、現在まで続く一連の訴訟合戦の引き金となりました。